インドネシア国税庁:2026年上半期の実績と改革の方針

インドネシア政府は、2026年上半期の税務政策の実施状況について暫定的な総括を示しました。税収は堅調に伸びているものの、年度末時点では計画値を完全には達成できない見込みです。徴収率を高めるため、政府は税務行政の近代化を続け、法令遵守の管理を強化し、いくつかの法令を改正する方針です。
税収の伸び
国税総局は2026年上半期の税収の増加を発表しました。同庁によれば、6月までに約1,060.96兆ルピアが歳入として計上され、これは国家予算で定められた年間計画2,357.7兆ルピアの約45%にあたります。
DJP長官のビモ・ウィジャヤント氏は、好調な推移の背景として、経済活動の活発化、税務行政の効率化、そして法人所得税、個人所得税、所得課税、付加価値税、奢侈品販売税といった主要な税目の大半で税収が増えたことを挙げました。
財務大臣のプルバヤ・ユディ・サデワ氏も税制改革の成果を評価し、税務行政の仕組み、組織、人員の面での改革がすでに目に見える結果を生んでいると述べました。
年度末の見通しと不足の見込み
一方で財務省は、2026年の税収が計画水準を約46.9兆ルピア下回る可能性があると見込んでいます。その額はおよそ2,310.8兆ルピア、年間計画の98%になる見通しです。
あわせて財務省は、国家予算の赤字が当初計画の689.1兆ルピア(GDP比2.68%)から734.3兆ルピア(同2.85%)へ拡大すると見込んでいます。赤字拡大の主な理由は歳出の増加で、その額は3,942.4兆ルピアに達する見通しです。これは承認された予算の上限を超えています。
国税庁がとる対策
税収の不足を抑えるため、政府はデジタル行政システムCoretaxの改善と、税務当局の業務の効率化を続けます。
財務大臣はDJPの地方部局に対し、納税者への対応をより丁寧かつ迅速に行うよう指示し、サービスの改善が税収のさらなる増加につながるべきだと強調しました。またあわせて、不正を行う税務職員は職務から外すと述べました。
申告内容に対する管理の強化
2026年、DJPは法令遵守の管理も強化します。とくに重視されるのは、定期的な納税が期限内に行われているか、年次申告が提出されているか、その記載内容が正確かという点です。
DJP広報部長のディナ・リスマワティ氏は、情報を突き合わせるための広範なデータベースを同庁が備えていると説明しました。申告内容と保有するデータとの間に食い違いが見つかった場合、納税者に説明を求める照会が届く可能性があります。
マーケットプレイスの出店者への課税
インドネシア経営者協会は、オンラインの出店者に対する所得税第22条の適用について、DJPとマーケットプレイス事業者が大規模な周知を行うよう求めました。
Apindo税務委員会の委員長シッディ・ウィディヤプラタマ氏は、丁寧な説明があれば混乱を避けられ、電子商取引への新しい課税の仕組みへ円滑に移行できると指摘しました。
地方税の徴収に対する奨励制度の見直し
内務省は、地方税と地方使用料の徴収に対する奨励金の仕組みを定めた政令第69/2010号の改正を準備していると発表しました。
地方財政開発総局長のアグス・ファトニ氏によれば、見直しが必要になったのは、中央政府と地方との財政関係に関する法律が施行されたためです。現在、関連する改正案は検討の段階にあります。
まとめ
このように、2026年下半期のインドネシアの税務政策は、行政の効率化とデジタルな管理手段の整備に重点が置かれます。同時に政府は、税収の堅調な伸びを維持し、見込まれる歳入の不足を縮小し、納税者とのより透明なやり取りを実現したい考えです。
DJPによる管理の強化とCoretaxへの移行は、PT PMAを含むインドネシアの外国人オーナーの会社に直接関係し、マーケットプレイスで販売しPPh Pasal 22の対象となる事業者にも関わります。Legal Indonesiaでは次の業務をお引き受けできます。
SPTの準備と提出:データを集め、納税額を計算し、年次申告を期限内に提出します。
Coretaxへの対応:会社の書類と社内の手順を、新しい行政システムの要件に合わせて整えます。
DJPからの照会への対応:申告と当局のデータに食い違いが見つかった場合、説明と裏づけ書類を準備します。
マーケットプレイス出店者への課税:PPh Pasal 22が個々の事業にどう適用されるかを整理し、そうした収入の正しい記帳を設定します。
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