バリ島の交通事故後の賠償:なぜその場で修理代を請求してはいけないのか

このバリ島での交通事故の話は、ここでルールがどう働くのか、そしてどこで思いがけず法律上の問題に出くわすのかを、よく示しています。当社のお客様は事故に遭いました。幹線道路を走っていたところ、脇の路地から地元のバイク運転手が飛び出してきたのです。幸い誰も大きなけがはしませんでしたが、お客様のバイクは壊れました。

警察が到着すると、相手は警官の前ですぐに自分の非を認めました。お客様は、損害を弁償する用意があるかと尋ねました。するとその瞬間、警官が身ぶりで彼を制して言ったのです。「お金を要求してはいけません。それは恐喝です」

外国人にとって、これは理不尽に聞こえます。自分は被害者で、バイクは壊れていて、相手も争っていない。それなのに突然、あなたの言葉が告発の根拠になり得ると説明されるのです。

そのあと警官は自分たちの考えを説明しました。彼らの仕事は事故の事実を記録することであり、修理代は担当の範囲ではない、というのです。警官は、相手と一緒に修理工場へ行き、整備士に車両の修復費用を計算してもらい、そこで正式に支払ってもらうよう提案しました。

しかし警察は一緒に行きませんでした。誰も相手の連絡先を控えず、書類の写真も撮りませんでした。お客様は警官の言葉を信じて向かいましたが、地元のバイク運転手はそのまま路地に曲がって消えてしまいました。

バリ島で事故のあとに合法的に損害の賠償を求めるには、当事者全員が署名した事故の調書が必要です。相手の連絡先と身元の情報、書類やバイク・車、ナンバーの写真も要ります。これが土台となり、これを持って弁護士に相談し、事故の結果について賠償を求めることができます。

ここには独自のルールがあります。バリ島で暮らし、バイクや車を借りる人は、このルールを知っておいたほうがよいでしょう。

事故に遭ったら、弁護士に連絡してください。そうすれば、実際に賠償を受けられる可能性が高まり、権利を守ろうとした行いが恐喝の刑事事件に変わってしまうことも避けられます。

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