バリ島のヴィラの保証金:一つの誤りが紛争を刑事事件に変えるまで

理不尽な家主
弊社のお客様はバリ島のヴィラを半年間賃借していました。問題なく暮らし、支払いも滞りなく行っていました。契約では、家賃1か月分にあたる2,500万ルピアの保証金が定められていました。
退去の時期になり、本来は単純なはずでした。ヴィラを引き渡し、保証金を返してもらう。ところがオーナーは突然、「湿気による」家具と壁の損傷を理由に彼女を責め、外壁の修繕費の追加支払いを要求してきました。
契約書には何が書かれていたか
オーナーと賃借人が署名したバリ島のヴィラの賃貸借契約書には、建物の構造、施工品質、通常の経年劣化に関わる重大な損傷はすべてオーナーの責任であると明記されていました。
これは、住人よりも気候のほうが壁を早く傷める熱帯地域では一般的な取り決めです。契約を認証した公証人も、これらの損傷は彼女の責任ではないと確認しました。
お客様がとった行動
オーナーの明らかに不誠実な態度に腹を立てた彼女は、弁護士に相談して法的に解決する代わりに、最悪の選択をしました。「保証金の代わりにせめて何かを取り戻そう」と、家電の一部とテレビを持ち出してしまったのです。
この瞬間、状況は逆転しました。オーナーはただちに窃盗として警察に被害届を提出しました。こうなると、問題があるのはオーナーではなく彼女のほうだと見なされます。たとえオーナーが実際に契約に違反していたとしても、無断で物を持ち出す行為はまったく次元の異なる問題です。
バリ島でなぜそれをしてはいけないのか
バリ島では、たとえ当初は正しい立場にあったとしても、外国人はきわめて簡単にトラブルに巻き込まれます。誤った対応や一言だけで、通常の紛争が刑事事件に発展してしまうこともあります。
ですから、オーナーが契約に違反する、保証金を返さない、根拠のない金銭を要求する、自らの責任を転嫁しようとするといった場合は、ご自身だけで行動しないでください。保証金だけでなく自由まで失うリスクを避け、法的にご自身の利益を守るために、専門家にご相談ください。













